すごい新曲 [音楽]
ローリング・ストーンズがバンド結成50周年を迎えました。
来月11月にロンドンとニュージャージーでライブがあるそうですが、その出来次第では来年以降のワールド・ツアーも期待されるところです。東京だけのステージであっても、一生の思い出として駆けつけたいものです。
そう、本気で思わせてくれた彼らの新曲は実にエネルギッシュで素晴らしいです。
Rockという音楽がもつ危険な魅力を今も具現化できるバンド、それがローリング・ストーンズです。
英語の勉強にもなります
ブライアン・フェリー新作 [音楽]
ブライアン・フェリー、久々のオリジナル・アルバム『OLYMPIA』は快作だった。
アルバム発売前から、ジャケットをスーパー・モデルのケイト・モスが飾るという情報が流れ、フェリーさんの新作にかける意気込みのようなものを感じていた。
どちらかというと、このジャケットはロキシー・ミュージック名義のアルバムに向いているのかなと思うが、もはやロキシーのメンバーが揃って何か新しいものが作れるとは、一ファンとしても思えなくなっている。むしろ、円熟味を増したライブでの演奏の方に魅力を感じるし、バンドのメンバーもそちらを楽しんでいるように思えるのだ。
さて、新作『OLYMPIA』であるが、実は一聴した時は「あれっ?」という感じで、あまりピンとこなかった。しかし二回、三回と聴いているうちに、音の一つ一つが明瞭になってきて、アルバムに参加した豪華なミュージシャンの演奏がうねるように耳に飛び込んできた。
一曲目のYOU CAN DANCEはギターのリフがつまらなくて退屈だったのだが、曲が進むにつれて、一体何本のギターとベースが絡んでいるのだ!と、その音の数に驚いてしまった。
しかし、またあのボイスが...フランス語だかなんだかしらないが、曲の中にコラージュのように入れるあの話し声がわたしは好きになれない。『As Time Goes By』なんかにも入っていて、故今野雄二氏なんかも批判していたのに。たぶん、フェリーさんは好きなんだろうな、そんなのを曲の中にインサートするのが。そこが良くも悪くも美大出身で元々ノン・ミュージシャンであったフェリーさんの変わらないところなのだろう。
そんなことを思っていると、あろうことか一曲目と二曲目の間にまた“ポショポショポショ”とフランス語が!
もう、やめて!そんなのでお茶をにごすのは。
ところが、その後すぐに始まった二曲目のALPHAVILLEは素晴らしかった。ギターのリフがいかしてる。もうこれだけでこの曲は決まったようなものだ。誰が弾いているんだろう。レコーディング中に亡くなったというデビッド・ウィリアムズかな。きっとそうなんだろうな。マイケル・ジャクソンの曲でも抜群のリズム・ギターを弾いてたもんな。アルバム中、フェリーさんの歌声がもっともかすれている曲だが、そんなことをまったく問題にしない、かっこいい曲だった。
三曲目HEARTACHE BY NUMBERSのポジティブで明るい展開は、あの『AVALON』の楽曲を彷彿とさせるものだし、その後に続く曲もそれぞれ個性的でいいものばかりだった。六曲目はティム・バックリーのカバー曲SONG TO THE SIREN。フェリーさんは他人の曲を歌う時は本当に気持ちを込めて歌うなあと、改めて感心させられた。感動的ですらあった。
残業した帰り道にiPodで聴くと胸にしみます。
あまり美しくない西中島の街並みも、夜のネオンがにじみだして一瞬美しい景色に変わります。
フェリーさん、ありがとう。
しばらくはOLYMPIAを聴き込みます。
《追記 2010.11.17》
その後、US輸入版には『THE MAKING OF OLYMPIA』というDVDが付いていることを知り、早速アマゾンで購入しました。大変興味深いレコーディング風景、収録曲や参加したミュージシャンのことなど、いろいろ知ることができて嬉しかったです。
記事にしたことにいくつかの誤りがあったので、ここで訂正します。
>一曲目のYOU CAN DANCEはギターのリフがつまらなくて退屈だったのだが、
若きギタリスト、オリバー・トンプソンが弾くギター・リフは「モロッコ・ギター」と名づけられており、実際オリジナルのリフはとてもエキゾチックで魅力的なものでした。そのことを知ってから、YOU CAN DANCEという曲の印象も変わってきました。
>あろうことか一曲目と二曲目の間にまた“ポショポショポショ”とフランス語が!
フランス語ではなく、ロシア語でした。どうしてそう思い込んだのかというと、ALPHAVILLEはゴダールの映画作品名だったからです。
>誰が弾いているんだろう。レコーディング中に亡くなったというデビッド・ウィリアムズかな。
レコーディング中に亡くなったデビッド・ウィリアムズのギターのテイクは、NO FACE,NO NAME,NO NUMBERに収録されているそうです。フェリーさんがデビッド・ウィリアムズの死についてコメントしているところは泣けました。16年前のマムーナ・ツアー大阪公演で、彼の素晴らしいリズム・ギターが聴けたことは幸運でした。
以上。