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本と向き合うこと [本]

日本に帰国してから通勤時間を利用しての読書時間が増え、それはそれでいいことだと思っていたのですが、忙しさにかまけて、その本を買い求める場所はほとんどネット上だったりするわけです。かつてのように、書店でじっくり時間をかけて本を探すということがなくなっていました。

先月亡くなられた、神戸六甲道の宇仁菅書店店主・宇仁菅民世さんに、

「それではあかんよ!」と叱られた思いです。

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しっかり本と向き合わねば。

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おなじみのこの包装、そして奥様みどりさんの達筆な添え書き。

「今日も探している本に出会えて、よかったですね」と、やさしく声をかけられたような気がします。

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こうやっておいしいコーヒーを飲みながら、本のページを繰る幸せ。

ここ数年、忘れてしまっていたことです。

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奥様みどりさんによると、書店の中に漂っている何かがわたしに声をかけたのだという本。

本を開いて、「あっ!」と心の中で叫びました。

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ご主人、わたしはまだまだ勉強が足りないようです。

また今度どこかでお会いする時には、「鯉三くんもちょっとわかってきたな」と言ってもらえるよう、これからもたくさんの本と向き合っていきたいと思います。


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ゴーパ1号

CDも楽譜もそう。ネットで買ってしまいます。
なので偶然の出会いが無いです。体は楽なのですけどね。
しかも、CDも楽譜も今は1曲単位で買える時代。
便利さを得た分、違うものを失っていく感じです。
by ゴーパ1号 (2012-03-20 23:23) 

imarin

私も本やCDは最近アマゾンです。
逆にこんな本(CD)もあるんだ~って、余計に買ってしまっているような^^;

by imarin (2012-03-21 09:19) 

たいへー

本と向かい合うと、なぜか眠くなってしまう。
物語が完結した試しが無い・・・^^;
by たいへー (2012-03-21 10:59) 

mito_and_tanu

本屋さんで書棚に向かって、指で本の列を指差しながら、端から本を探してゆくのが好きです。
これと決まっているものを買うのには通販は便利だけれど、想像していなかった新しい本を見つけられるのが好きで本屋と見ると入ってしまいます。
by mito_and_tanu (2012-03-21 23:34) 

鯉三

ゴーパ1号さん:
わたしもその便利さに何の疑問も抱かず、本をネットで買っています。しかし、かつてこういう本との付き合い方があって、それを久しぶりに経験すると、やっぱりいいものだなと感じ入りました。

imarinさん:
そうですね、ネットでの出会いは侮れません。実際わたしもそうやって本やCDを探していますし。しかし、古書店の本棚は真っ向勝負を挑んできます。そこにわくわくしたものを覚えます。

たいへーさん:
わたしも通勤時間がなければ、本を読む行為はほとんど子守唄状態です。

mito_and_tanuさん:
どんな時代になっても、本屋には生き残ってほしいものです。中でも古書店には強くそう願います。一冊の本がたくさんの人々に読み継がれていくとのは、本当に素晴らしいことだと思います。

by 鯉三 (2012-03-31 22:40) 

param

何でもネットで買えるようになったけど、
本屋さんで(できれば大型チェーン店ではないところ)
本を手にとって選ぶワクワク感には別の魅力がありますよね。
3ページのお写真・・・好きです!!
まさに至福の時ですね^-^
by param (2012-04-03 19:51) 

Saku

はじめまして。え~っと、何て言ったらいいのか…。
鯉三さんのブログを宇仁菅さんに届けた者です。

その節は勝手なことをして失礼いたしました。
あの時はまさかその事がご本人に伝わるとは思いもせず。。。
その後の展開も予想だにしておらず。。。

でも、こうして知り合うこともなかったであろう方々を
知る事ができ、残念ながら私はお会いできなかった宇仁菅さんの
こともすこ~し知る事ができてました。感謝です。

店内等の写真、沢山UPしていただき、ありがとうございます。
あの荘厳なる本たち、その合間にある一輪の花、
そうそう、あのハタキもすごく印象に残ってます!(奥様手作り)
私は、にわかファンでしたがずっといつまでも忘れないと思います。

鯉三さん。ブログの記事、本当にありがとうございました。


by Saku (2012-04-07 00:06) 

鯉三

paramさん:
古書店は探し物をする場所でしたが、何気なく手に取った本が意外と面白そうだったりするのが醍醐味だと思います。
読書はやはりコーヒーを飲みながらですね。

Sakuさん:
はじめまして。そして、昨日は楽しいお話をたくさんありがとうございました。わたしはコンディションがちょっと悪かったのと極度の緊張が重なって、うまく言えないのですが、いわば「借りてきた猫」状態だったのです。

しかししかし、縁とは不思議なものですね。つくづくそう思います。奥様みどりさんのお人柄に引きつけられていることが大きいと思うのですが、とにかく宇仁菅書店と出会えたことは、わたしにとって一生の宝物になりました。

また皆さんと近いうちにお会いできたらと思います。その日を今から心待ちにしております。

by 鯉三 (2012-04-09 21:28) 

Saku

お花見からあっという間に10日が過ぎ、
桜もそろそろ葉桜になろうとしてますね。

ほんとに不思議な集まりでした。教養高き?面々の中で
私もすっごく緊張してました(汗)

ネットと 私のおせっかいと 皆さんの本と店主に対する愛情と 
植村さんの熱い想いと みどりさんの真摯な心と……
ひとつひとつが、橋 となって、
知らない者同士を“橋渡し”したんですね。
またいつか、同窓会?したいですね~。

PS.ポン・デ・ザールには行けませんが、この前、『ぜんぽうじばし』に
行ってきました。ミーハーなもので・・・(苦笑)


by Saku (2012-04-18 21:54) 

鯉三

Sakuさん:
こんばんは。
桜の花の移ろいを眺めていると、時の流れの早さを思い知りますね。この時期はいろいろ感じることが多いです。

橋。
そうだったんですね、橋なんですよ。
みどりさんにいただいたお土産の文書は、人間の生き方を考える上で、とても示唆的でしたね。

同窓会、ぜひ実現させましょう。
今度はもっとリラックスして話せると思います。

by 鯉三 (2012-04-21 21:54) 

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